先生方、こんな悩みを抱えていませんか?
- 学期末なのに所見が進んでいない
- 主任や管理職に提出したら訂正ばかり
- 時間ばかりかかって進まない
- 特定の生徒の所見が進まない
- 保護者に上手く伝わっているか心配
今回は、そんな先生方のお悩みを解決する、マル秘所見テクニックを公開します。
こちらは私が実際に所見を書く上で使っていたテクニックです。
このテクニックを使えば、
ポイント
管理職の訂正が減り、わかりやすいと太鼓判を押される
回覧板でお手本として回るほど、簡潔でわかりやすい所見を書ける
保護者からも、学校ならではの姿がわかったと評判に
1日1~2時間、5日あれば、30人の所見が完成
このような所見を、短い時間で一気に書き上げることができます。
私は中学校で勤務していましたが、中学校は教科担任制のため、生徒と合う時間が少ないです。そんな中でも、すらすらと書けるテクニックです。
学校の繁忙期とも言える学期末を、少しでもゆとりあるものにできるように、今回のテクニックを存分に使ってくさい。
所見は生成AIを活用すると、さらに楽に仕上がります。
所見作成専門のAI「楽らく所見くん」なら、生徒の特徴を入力するだけです。
個人情報の学習機能も完全オフなので、安心して使えます。
別サイトですが、レビュー記事も出ています。イチオシです。
【楽らく所見くん】生成AIで所見を自動作成! 通知表も指導要録もお任せ!
1.大まかなパターン紹介
所見は150~200文字程度です。
その制限の中で、生徒の今学期・今年度の様子を保護者に伝えなければなりません。
なにかに特化して書くのもいいですが、勉強面だけについて書いてしまうと、管理職から
この生徒は勉強以外は頑張ってこなかったの?
と間違いなく突っ込まれ、訂正せざるを得なくなります。
できるだけ主観を排し、バランス良く、かつ担任としてのメッセージを込めた所見を目指しましょう。
所見はパターン化してしまえば、すらすら書けます。
基本的にその所見はその生徒のものなので、(たまに見せ合う生徒もいますが)他の生徒とパターンや少しの内容がかぶっても問題なし。
30人なら30人、完璧にバラバラに書くことを目指す必要はありません。
先生の言葉で、一人一人に書いていけばそれでいいのです。
所見は3分割して考える
所見は、
- 学習面
- 生活面
- I(アイ)メッセージ
の3つに分割して考えましょう。
それぞれの要素は、50~60字ほどと考えておきます。
オーソドックスな書き方の例は、
このようになります。
①、②の順番は③にどちらをつなげるかで変えるべき。
応用すれば、「学習面では」「生活面では」の言葉を使わなくても書けますが、慣れていないときは、読み手にも書き手にもわかりやすいので使った方がいいです。
3分割すると文字数が増えすぎないか?
その通りです。
普通に書いて3分割すると、200文字を超えてしまうこともあります。
余計な言葉を削るテクニック
そこでテクニック
副詞をなくす
所見でよく見る副詞は、「しっかり」「とても」「しばらく」「少し」などです。
状態・程度を表すのが副詞ですが、なくても通じる文がほとんどです。
ついつい使いがちですが、管理職や保護者の立場から見れば、
どのくらい「しっかり」取り組んでいたの?
「とてもよく」ってどのくらい?
と突っ込みどころになってしまいます。
このような副詞をなくしていくと、曖昧な表現や主観的な表現が減り、読み手に伝わりやすい簡潔な所見を書くことができます。
文字数に余裕がある、入れた方が伝わりやすいなど、例外的にオリジナリティを出していってもいいと思いますが、できるだけ減らす心がけは必要です。
2.パターンを使った所見の例
パターンだけわかっても、例がないと使い方が思い浮かばないですよね。
実際に私が書いて、主任や管理職から訂正なしで通った所見をいくつか例示します。
個人情報に伝わる部分などは隠していますので、使えそうであれば、どんどん使ってください。
学習面では、国語の物語文の学習で、描写から読み取った登場人物の心情を、班の中で交流していました。また、生活面では、教室掃除の雑巾がけを、頑張っていました。黙々と行う姿は、みんなのお手本です。何事にも丁寧に取り組むことができることが○○さんの良さです。その良さを●学期でも生かして、さらに成長してくれることを期待しています。
学習では、国語で、○○についての発表資料を作成する際に、担当する範囲を調べて報告するなど、班の人と協力して学ぶことができました。生活面では、メモを持ち歩いて時間などを忘れないように工夫していました。さらに、話を聞き終えた後に個別に質問する意識が強まり、より周りを見ての行動ができるようになりました。周りを見ての行動が増えてきているので、●学期も続けてくれることを期待しています。
学習面では、定期テスト前に自主学習を○ページ分取り組むなど、目標に向かって努力することができていました。生活面では、△△委員として、リサイクルのために不要な紙を回収しました。また、□□係としての教科連絡も忘れず行いました。どちらの仕事も責任をもって最後までやり抜く姿が立派でした。●学期も、一つ一つのことに責任をもって取り組んでくれることを期待しています。
どれも160~180字ぐらいです。
例文のIメッセージはどれも生活面とつながっています。
Iメッセージを学習面とつなげたい場合は、生活面→学習面→Iメッセージと流していくとベターです。
授業の様子は、私が国語を担当していたのでそのときの様子であったり、別の教科の先生から「ここ頑張っていたよ」がわかったりしたときには、できるだけ具体的に書くようにしていました。
3.パターン化できない所見の例
生徒によってはなかなか学校に来ることができなかったり、友達とのトラブルが多かったりと状況は様々です。
パターンに当てはめることが難しい生徒も出てくるでしょう。
そんなときのために、パターン化できなかった生徒の例文を載せておきますのでご活用ください。
(内容は元の所見より大きく変えています。)
・不登校ぎみの生徒の例
気持ちや体調の面で、きつい時間を過ごした○学期だったかもしれません。それでも、課題テストや期末テストなど、できるところから頑張っていこうとする姿勢が見られたことは、○○さんのこれからにつながっていくと思います。春休みに気持ちや体調を少しでも整えて、新年度から新たなスタートが切れることを願っています。
・成績が厳しかった生徒の例
学校では、▲学期を通して友達と楽しく過ごすことができました。生活リズムが整わず、遅れて登校するこがあっても、友達に囲まれるのは、○○くんの魅力あってのことだと思います。授業中は学び合いの中で、わからないところを友達に質問しながら、なんとか解決しようとする姿もありました。▲年生では、生活リズムを整えて、余裕をもった学校生活を送るところから頑張ってほしいと思います。
・友達とのトラブルが多かった生徒の例(所見の中の一部に使えるかも)
友達とのやり取りが上手くいかないこともありましたが、その度に関係のつくり方や言葉の大切さに向き合う姿があったので、▲学期は、より深い友人関係を築いていってほしいと思います。
友達とのトラブルが多くても、それを乗り越えようとする姿があれば言葉は出てきます。
無理をして良いことを並べるのでは、本人にも保護者にも言いたいことが伝わりません。
「頑張ってほしい」「もっとここを変えてみよう」という、生徒に寄り添った言葉を使って書いていくといいでしょう。
4.終わりに
通知表というものは、そもそも学校から出すことを義務づけられていません。
しかし「出さない」としている学校はほどんどないと思います(実際に聞いたことはありません)。
その中でも所見はかなり時間と労力のかかる部分です。
「いつまでたっても終わらない」「もうおゆ先生が書いてよ」そんなことを何度も聞いてきました。
今回の記事で、「所見ってこんな風に書くといいんだな」と、少しでも気持ちを楽に持っていただけたなら幸いです。
もう学期末を迎え、ゆとりのない日々を過ごされている先生方が多いと思います。
ぜひ今回のテクニックを使って、時間と気持ちのゆとりをもってください!
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
所見は生成AIを活用すると、さらに楽に仕上がります。
所見作成専門のAI「楽らく所見くん」なら、生徒の特徴を入力するだけです。
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別サイトですが、レビュー記事も出ています。イチオシです。
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